精巧な細工を施した和洋食器や花器、酒器、置物、装身具類などの銀製品は、江戸時代の錺師(かざりし)、銀師(しろがねし)

などの職人技術を受け継ぎ、東京の特産工芸品「東京銀器」として私たちの日常生活を美しく飾っております。

 このあらかわショッピングモールでは、貴重な伝統技術を受け継ぐ貴金属加工職人の田村秀義さんの製品を購入することが

できます。

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宮内庁御用達銀製スプーン 工程

@材料の荒抜き、皿伸べ(2分)

荒抜き型を使ってパワープレスで材料の銀板を打ち抜きます。

材料の銀板は純度950/1000、厚さ1.6mmのものを使用します。

通常、銀製品は純度925/1000を使用しますが、宮内庁に収めるものには高純度

の銀板を使用します。

2種のハンマーを使い、スプーンのお皿になる先端部分を約0.6mmの薄さになる

まで平に伸ばします。これを皿伸べといいます。

 

 

 

 

A型打ち、上抜き(2分)

スプーンの柄型に合わせてフレクションで柄の部分に模様をつけます。

これを型打ちといいます。

その後、上抜き型を使用し、パワープレスでスプーンの形状に打ち抜きます。

 

 

 

 

 

 

 

B皿くぼめ、刻印打ち(1分50秒)

フレクションを使い専用の型を使い、スプーンのお先の部分を丸い皿状にします。

これを皿くぼめといいます。その後、スプーンの柄の先端に菊の御紋の刻印を

打ちます。

 

 

 

 

 

 

 

Cやすりがけ、バフみがき、完成(2分)

甲丸やすり、平やすりの2種のやすりを使い分け、スプーンのお皿や柄の横面を

滑らかにします。

仕上げに2種の研磨布「荒バフ」と「仕上げバフ」を使って表面に光沢を与え、完成

となります。

 

 

 

 

 

 

完成品

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●○田村 秀義氏 プロフィール○●

長野県出身。中学卒業後、上京し、上野の株式会社東京銀器片山商店で9年間、銀細工の修行を積む。25歳で独立し、32歳の

時に現在の株式会社タムラを設立。現在、銀盃、和洋食器、スプーン、フォーク、置物などの金、銀製品を製作している。

 田村氏の技術は地金をバーナーで加熱して軟らかくしたものに槌目を打って模様をつける加飾工程には特に定評がある。

また、平成9年には、その高い技術と卓越した技能により「荒川マイスター」として表彰され、後進の指導、育成に力を注ぐ一方、

モノづくりの楽しさを次世代へ伝えるため、全国から多くの修学旅行生を受入れ、銀の指輪を作る体験教室を開いている。

 

○●○○ 荒川マイスター 田村秀義氏 作品集 ●○○●

置物扇

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耳かき

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楊子

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眼鏡かけ(いるか、ふくろう)

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ベビースプーン

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カレー用器

 

 

茶筒、急須

 

 

ワインカップ

 

 

お鈴、鈴棒

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田村さんの作品は当ショッピングモールから注文・お問合せできます。

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