倉田製作所

 江戸時代の伝統的毛抜き製法でつくる「江戸本手打毛抜」、一つの毛抜きをつくるのに実に500回以上ハンマーで叩いて形成

します。いま、日本ではこの伝統的技を持つ匠は一人しかいません。

 あらかわショッピングモールでは、貴重な伝統技術「江戸本手打毛抜製法」を受け継ぐ匠、倉田義之さんの製品を購入すること

ができます。

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江戸本手打毛抜製作の工程

@材料の選定、叩き、芯抜き、馴らし (1分38秒)

材料は肉厚3mmのステンレス棒で、主に箔高級感のある18−8ステン、18クロ

ム等を使います。また金、銀、銅、洋白(ニッケル・シルバー)で作る場合もありま

す。

まずハンマーを使って両端を叩いていきます。

次に中央のバネになる部分を、表裏ひっくり返しながら丁寧に叩いていきます。

これは材料の芯を抜く作業で、微妙な力かげんを要する技の一つです。

再度叩いて、表面を滑らかに形成していきます。

 

 

 

A型抜き、ヤスリがけ、ばり取り、みがき (2分)

叩いて横に伸びた部分をプレスで型抜きしていきます。

型抜きした断面にヤスリをかけ、次に斜めにもヤスリをかけていきます。(面取り)

「ばり」と呼ばれるざらざらしたところを、丁寧に取っていき滑らかな手触りにして

いきます。

3種類のバフ(砂、麻、布)を使ってみがきを行います。

 

 

 

 

 

Bそり打ち、銘きり、そり打ち、歯つけ、先曲げ、中央曲げ (2分)

微妙な曲がりを直す、そり打ちを行います。

その後、名前を彫刻していきます。熟練の技が冴えます。

再度そりを打ち、歯つけ(毛を挟む部分をつける)を行います。先端を毛抜の形に

曲げていきます。

芯抜きをした中央部分を曲げ、再び叩いて形を整えます。

 

 

 

 

 

Cみがき、ヤスリがけ、歯合わせ、砥石入れ、仕上げ (2分)

4種類のバフ(砂、麻、糸、布)を使用しながら、表面をつるつるに仕上げていきま

す。

荒、中、細と三種のヤスリを順番にかけていきます。

形状やバネの調子を見ます。その後歯合わせを行います。

最後に砥石を入れ、柔らかいうぶ毛も確実に抜ける様、仕上げていきます。

 

 

 

 

 

完成品の写真

完成品

 

良い毛抜きの見分け方 〜インタビュー〜 (1分38秒)

倉田さんが良い毛抜きを見分ける3つのポイントを教えてくれました。それは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●○倉田 義之氏 プロフィール○●

創業明治8年、江戸本手打毛抜製造業「倉田製作所」の三代目。二代目の父、福太郎氏のもとで約10年間修行を積み重ね、

25歳で一人前として技能を習得。今では日本で唯一、江戸からの伝統的製法を受け継ぐ匠として、その技術には高い定評が

ある。

平成9年には、その高い技術と卓越した技能により「荒川マイスター」として表彰され、後進の指導、育成に力を注ぐ一方、

モノづくりの楽しさを次世代へ伝えるため、全国から多くの修学旅行生を受入れ、体験教室を開いている。

 

○●○○ 荒川マイスター 倉田義之氏 作品集 ●○○●

各種毛抜き

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 リップスティック携帯用毛抜き

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 純銀製彫刻毛抜き(龍の彫刻)

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 純銀製彫刻毛抜き(龍の彫刻)

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